過去のいたたたシリーズ
私はこれまでずいぶん失敗してきました。
「もう、今日から失敗しないぞ。」と思っているのに、失敗してしまいます。
先日は、ラップをどこに片づけたかわからなくなりました。
(無意識・・・。)
あとから、いつも使うラップを置いておく場所、ではなく、
ストックしてあるまだ使っていないラップを置いておく場所からでてきました。
もはや、夫は慣れっこです。
そんな私の失敗シリーズをお伝えします。
じつは、私。
先生をしていたことがあります。
専門学校の福祉の先生です。
担任とかもしていました。
小さい学校なので、なんでもしました。
就職課もなかったし、図書館司書もいなかったし、学友会(生徒会)の顧問とかも!
大した頭もなく、ただただ若さと熱意だけ。
本当に突っ走っていました。
学生との距離も近く、頼られたり、先生として好かれているんだ、と思うと
単純にうれしかったのだと思います。
そこでの失敗はい~っぱいあるのですが、
その時に学んだことの一つが
『共依存』
ということです。
福祉を志してくれている学生たちは、とてもやさしい半面、
これまでに人間関係がうまくいかなかったり、心を病んでしまった子たちもいたりして、
関りが難しかったです。
でも、「若い」というだけで、自分に好感を持ってくれる学生もいたりするわけで、
登校拒否に陥った学生が自分にだけメールをくれるのがうれしかったし、
自分が救えると思っていました。
その学生を救うために私はなんだってする!と思ってました。
他の学生より年上の女性でしたが、2年生の夏休み明け、突然学校に来れなくなりました。
彼女とはメールで状況を聞いていました。何度もやり取りしているうちに、救えるのは私しかいない、という気持ちになっていきました。
彼女からのメールも、「先生のうちに遊びに行くまで頑張る。」みたいなプライベートにふみ込んだ内容になってました。(実際には来ていません。)
その、登校拒否の学生が、突然、学校に退学願をもってやってきました。
私はびっくりです。しかも、結婚するから退学するとのこと。
彼女も「え、先生、○○先生から聞いていなかったんですか?」としまった、というような顔をしながら私に尋ねます。
「結婚します。なので、学校辞めます。」みたいな連絡を、私ではなく、他の先生にされていたのです。
正直、
「私にだけ相談してくれたんじゃなかったの。」と
非常に困惑した、というか、がっかりしたというか・・・。
しかも、一番大事な話を他の先生にしていたという・・・。
突然、他の先生が登場してきたことにも、なんで・・・、と思いました。
彼女は、先生だけが頼り、みたいなことをメールに書いていたのに、あれはなんだったんだろう・・・。という悲しい気持ちになりました。
私は彼女を救うために頑張っていたのに。
他の先生が私(担任なのに)に言わなかったのも、ものすごいショック。
私は、彼女は自分だけを信頼してくれていたと思って、私が他の先生に相談していなかったのですね。
そのことを不審に思った他の先生が、私に聞くのではなく、彼女に直接を連絡をし、
そこでまた別なやり取りが始まっていたようなんです。
そのことを知って、愕然・・。
そのあと、「共依存」という言葉を知りました。
Wikipediaによると
自分と特定の相手がその関係性に過剰に依存しており、その人間関係に囚われている関係への嗜癖状態(アディクション)を指す。 すなわち「人を世話・介護することへの依存」「愛情という名の支配」である。
と書いてあります。
そこで、「あー、あれこそが共依存だったんだなぁ。」と思いました。
結局、私もまた、彼女に依存していた、共倒れになっていたことに気付かなかった、ということだったのです。
他の先生は、そのことに気付いて、私と彼女を引き離そうとしたのかもしれません。
このことがなければ、「共依存」ということ気づくことはなかったのだと思います。
今も福祉の職場で働いており、ある程度の指導的立場であり、また、占いという場面でもクライアントさんとの関係は、「頼られる」側になります。
いつでも、共依存になりうる状況にあります。
でも、あの苦い経験から、相手に感情移入しすぎずにすんでいます。
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